「ネオ日本画」

ネオ日本画(ネオにほんが)は、天明屋尚が2001年に考案した美術概念。
近代の洋画に対する対概念としての役目を終え、現代の日本画が岩絵具・膠・墨といった画材に拘泥するしかない立ち位置の形骸化に対するアンチテーゼとして考案。むしろ画材にはこだわらず、アクリル絵具等の新素材も用いて、輪郭線などの線描表現、装飾性・象徴性・遊戯性といった日本美術の諸要素を導入した新ジャンルとして提唱。内容面では、日本美術の古典的なエッセンスを引用して現代を活写する、現代の日本画を志している。

「ネオ日本画」は、明治時代以降に創られた「日本画」という概念をいったん停止して、近代から現代まで続く画壇のヒエラルキー構造から離脱するための装置であり、現代日本における絵画表現を考える上であり得る立脚点の一つである。

そして「ネオ日本画」においては、日本画という概念が成立する以前の近世の日本絵画の各流派の表現スタイルをむしろ範とし、それらの現代的翻案を試みている。端的に言って、浮世絵をはじめ各流派のスピリットと世界観を現代に継承、発展させたのが「ネオ日本画」と言って良いだろう。