現代美術家・天明屋尚が今、最も注目する新世代彫刻家・淺野健一の個展を
hpgrp GALLERYにてご紹介致します。

淺野健一「剛の者」展

これまで変身、憑衣、傀儡といった、ある媒介を通じて、
それまでの自分とは別の新しい化身になること、
それにより力を得ることをテーマに制作を続けて来た淺野。
今回は、異世界にアクセスするための「面」を媒介とした作品「剛の者」を発表します。

能の世界の作法に則って、金色の眼を宿したその駆動可能な異形(サイボーグ)は、
この世を超越した彼我を志向する一方で、
その外殻は色鮮やかに発光する兜と甲冑の面頬、小手と脛当てが宛がわれ、
その圧倒的な強さ故に神格化された人間を表現しています。

古典技法と近未来的な感覚とがアクロバティックに融合し、
作家の持ちうる限りの精と技巧が集約された作品は、
まさに華美にして覇格のハイブリッド、BASARAと呼ぶにふさわしいでしょう。

BASARAとは侘び・寂び・禅の対極にあり、
オタク文化とも相容れない華美で覇格の美の系譜。
日本の抑圧的な社会構造からは逸脱した、
ハイブリッドな魅力を称える
戦国時代のかぶき者や幕末の絵師たちの伝統に連なる系譜です。

固定化された客体であること、即ち彫刻的であることをかなぐり捨て、
どこまでも人間主体の投影たらんとしたサイボーグは、
この世の理を超越した現し身とすら言えるかもしれません。

「面」というデバイスを通じて、極限にまで拡張化されたアバター、
即ち、「剛の者」と対峙する時、観賞者は一体、どこへ連れ去られるといふのか。
新世代作家による、古くも新しき神、ここに降臨。
メインの作品である「剛の者」の他に、新作5点を予定しております。
天明屋プロデュースによる淺野作品群を、この機会にぜひご高覧下さい。

■淺野健一「剛の者」展
2014年1月17日(金)〜2月16日(日)月曜休廊 Open:11:00〜19:30
オープニング・レセプション:2014年1月17日(金)19:00〜21:00
hpgrp GALLERY TOKYO
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